若き日、私は何者でもありませんでした。当時、最も人気のあった脚本家の伴一彦さん、当時フジテレビ、北の国からなどのプロデューサーであった、現、共同テレビ会長の山田良明さんに引き上げられたのです。このお二人がいらっしゃらなければ、私はもしかしたら今も、何者でもないかもしれません。
人は、才能があっても、陽のあたる事がなければいつしか埋もれてしまい、熱情があっても、自問自答のうち、やがては冷え切ってしまうものでしょう。それはエンターテイメントの世界にかかわらず、どの分野でも同じなのかもしれませんが。月日は流れ、私自身も、そのタイミングでの中で、今回、このアカデミーを総合監修する立場になりました。おそらく、これより前でも、後でも、引き受けてはいなかったかもしれません。
このアカデミーの特徴を一言で説明させて貰うならば、回り道をさせない、英才教育という事に他ならない。そうして、今は何者でもない君達を、あの頃、同じように何者でもなかった私がそう導かれたように。運をあげよう。才能があるのならば。引き上げてあげよう。そこに熱情があるのならば。
夢を持つ子供達、若い人達に、本来力なきものが触れるべきではない。日々にそれぞれの性格にあった基礎訓練を続けながら、一方で、現役にキャスティング力のあるテレビ、映画、舞台の人達を特別講師にも呼び、君たちを折に触れて見てもらおう。
そう、君達が何者かになりたいと望むならば。
ポーラスター東京アカデミー 総合監修 |